Item113 岩盤の島
司馬遼太郎氏が1971年から25年間にわたって『週刊朝日』誌上に綴った「街道をゆく」を60冊に編集した『週刊街道をゆく』。その51-53号は「愛蘭土(アイルランド)紀行」でした。印象的だったのは、「アイルランドにゆきたいのは、アラン島へゆきたいからです」という司馬さんの言葉。『アラン』(Man of Aran)という記録映画を観て、荒涼とした島での過酷な生活の様子に衝撃を受けられたとのことでした。アラン島は1枚の岩盤でできていて、土壌というものがほとんどなく、ジャガイモひとつを植え育てるにも大変な苦労を強いられる。岩の割れ目にたまったわずかな土をすくっては畑を作る妻。その畑が風で飛ばされないように、岩を砕いて作った石で石垣を築く夫。厳しい自然のもとで、そんなふうにたくましく生きる人々の姿が、この映画には描き出されているそうです。アラン島といえばセーターくらいしか知らなかった私も、司馬さんのようにこの島のことをもっと知りたくなりました。この映画は1934年の作品ですが、DVDも出ているようなので、ぜひ観てみたいと思います。
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Item28でご紹介した、実家の向かいの娘さんが、またおみやげをくださいました。今度はFortnum & MasonのSir Nigel's Vintage Orange Marmaladeのビスケットと、H.R.HigginsのROSE CONGOUという紅茶。なんてお洒落な取り合わせなのでしょう! Sir Nigelというのは、19世紀にFortnum & Masonの顧客であった貴族で、そのナイジェル卿から「もっと苦いものを」との注文を受けて特注品として作られたのが、このサー・ナイジェル・ヴィンテージ・マーマレード。厚切りの(ただし幅8ミリ以内と決まっているらしい)オレンジピールが入っていて、苦味があっておいしい! エリザベス女王2世御用達のH.R.ヒギンス社は、ロンドンの最高級住宅地メイフェアーに本店がある、イギリス有数のコーヒー・紅茶の専門店。このローズ・コングーは、バラの花びらが入った中国の紅茶で、色も香りも華やかで楽しめました。パッケージがまた素敵。神戸の北野にもショップができたので、また買いに行こうと思います。このショップがまたまた素敵なんです……。
カルフールのお菓子売り場を(いい年をして)うろうろしていたら、まだ食べたことのないショートブレッドを見つけました。原産国はイギリスとなっているけれど、名前はフランス語のようで、DST SHORTBREAD PUR BEURRE。あとで調べてみたら、DST(デスティナシオン・サヴール)というのは、海外の料理に憧れるフランス人のために2000年に設立されたプライベートブランドで、さまざまな国の味をフレンチテイストに仕上げた商品とのこと。フランス語でデスティナシオンは「旅先」、サヴールは「味」を意味するらしいです。PUR BEURREは「純バター」。さて、フレンチテイストのショートブレッドとはどんな味かと食べてみたら、イギリスのWalkersのものよりもあっさりしている感じでした。値段も手ごろなのがうれしい。Walkersは来客用で、こちらは普段使いによさそう? でも、くれぐれも食べすぎには用心しないとね。
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