Item178 一乗寺その2
一乗寺といえば、忘れてはならないのが<葡萄ハウス家具工房>さん。和洋アンティークを扱うこのお店は、センスが光る品ぞろえでした。1階は食器棚や器、小物などが中心で、京都らしく和のものが充実していて、しかもリーズナブル。昭和っぽいガラスの食器など、欲しいものがいっぱいで困りました。2階は机や引き出し、椅子などが並んでいて、私の妄想がまたスイッチ・オン。「あの引き出しに文房具を収納し、あの文机を窓辺に置いて仕事をしたら、さぞかし……」。さてさて、このお店は倉庫風にいろいろな物がびっしりと置かれていても、見やすいようにきちんと整頓されていて、そんなところにもお店の人の気遣いが感じられました。お店の奥には家具を手入れする工房があるようで、金槌の音が聞こえてくるのもほほえましくて。近くにある2号店では北欧家具を扱っていて、本店とはまた違う雰囲気。2号店のディスプレイも素敵でした。
その2号店のすぐ近くには、これまた忘れてはならない<恵文社>さん。本屋さんとは思えないお洒落な外観を見ただけで心が躍ります。「本にまつわるあれこれのセレクトショップ」というコンセプトのお店ですが、そのセレクトはすばらしいのひとことでした。普通の本屋さんだと、興味のないコーナーは素通りしてしまいますが、恵文社さんは、どのコーナーも目が釘付け! とくに、住まいや建築関係の本は、どれも全部開いてみたくて困りました。そして、本のディスプレイのしかたが、また素敵。葡萄ハウスさんから取り寄せたというアンティークの棚や机に、きれいに飾られていて、眺めているだけでため息が出ました。生活雑貨や文房具、CDなどのコーナーやギャラリースペースもあり、これらも目が離せません。こんな本屋さんが近所にあったら、一日中そこで過ごしてしまいそうです。恵文社さんで見つけたカレル・チャペックの旅行記『イギリスだより』を読みながら、しばらくは一乗寺の思い出に浸ることにしましょう。
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