Item185 ブリティッシュな雑貨その2
客間にしている和室には大きな壁掛け時計があります。祖父が旅館をしていたころに使っていたものですが、今でもネジさえ巻けば、ちゃんと使えます。でも、それがなかなか面倒で、別に置き時計を買ってしまいました。アンティークショップなどでよく見かけるスミス社のチャールストン・マントルクロックの復刻版です。これなら単3電池1個で動いてくれるし、秒針がないので音も静か。自動車や航空機の部品の製造でも有名なスミス社ですが、時計の製造は、戦後、スイス製や日本製の時計に押されて打ち切られたそうで、それを聞くと複雑な気持ちがしますが、美しい形のこの時計が復活してくれたことはうれしいものです。母が使っていたブリキの衣装箱の上に藍染めのバースデーキルトを敷いて、その上にこの時計と、旅館で使っていた内線電話機を並べて置いたら、いい感じになりました。
初めてイギリスの一般家庭のお宅を訪ねたとき、家具の上に写真立てやクリスマスカードなどがたくさん飾られているのを見て、新鮮な驚きを感じたものでした。自分の部屋もあんなふうにしてみたいと、留学中は写真立てをたくさん買い込んで並べていました。あれはみんなどこへ行ってしまったのか、部屋に今あるのは2つだけ。前の職場の先輩からいただいたリバティのものと、親戚から引き出物でもらったウェッジウッドのもの。どちらもたまたまイギリス製で、うれしかったのを覚えています。今度はなくさないように大切にしなくては。
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10年近く前、テニススクールで知り合いになった方が、結婚祝いをくださるというので、マガジンラックをお願いしたら、こんな素敵なのを贈ってくださいました。とくにイギリスが好きと伝えたわけでもないのに、包みを開けてみると、"made in England"の文字。籐とアイアンの組み合わせも綺麗です。ちょうどほかにも籐とアイアンのラックを持っていたので、インテリアの雰囲気を統一できて、うれしくなったものです。あれから10年の時を経て、籐がいい色に変化して、ますます素敵。中に入っている雑誌が実用的なものばかりなので、マガジンラックに合うような、もっとおしゃれなものにしなくてはと思ってはいるのですが。
トアロード沿いに昔からある河南工芸社さんは、私の大好きなお店のひとつ。ヨーロッパの上品なインテリア雑貨や家具が所狭しと並んでいます。ある日、いつものようにふらりと訪れたときに、エリザベス女王の顔がついた珍しい靴べらを見つけました。わっ、イギリス!と思い、すぐに買って帰ったものの、よく考えると、なんだか女王をあしげにするみたいで恐れ多くて使えません。主人は、そんなことは何も思わずに平気で使っていますが。まあ、足に直接当たる部分ではないので、いいかなと思って見ています。
料理研究家の上田悦子さんが経営されているケーキショップ<ティータイム>さんへ行ってきました。阪急六甲の閑静な住宅地にあるこのお店は、扉を開けたとたんに、おいしそうな甘い香りに包まれます。ロールケーキにシフォンケーキ、シュークリーム、バームクーヘン、タルト、バターケーキ、クッキーなどなど、そのお菓子の種類の多さにびっくり。お店で使っている食材や、上田悦子さんお勧めの道具やご著書も置いてありました。どれを買おうかクラクラしてしまいましたが、今回はとりあえずショートブレッドとチェダーチーズのスコーンを。ショートブレッドはほろほろと柔らかな歯触りで、優しいお味。ラッピングがまた素敵です。スコーンも甘さ控えめの優しいお味で、チーズとの相性がぴったり。クロテッドクリームなしでも、おいしくいただけました。うん、このお店のファンが多いというのも納得です。上田悦子さんがご自宅で開かれているお菓子教室も人気だとか。そういえば、妹の佐藤よし子さんが御影で経営されているフィニッシングスクールも素敵でした(Item108でご紹介)。ご姉妹ともに英国の紅茶やお菓子に関係のあるお仕事をされているなんて、憧れてしまいますね。
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