Item179 幻のアイルランド……
滋賀の高島にはアイルランド交流館というものがあると、ガイドブックで紹介されていました。司馬遼太郎氏が「街道をゆく」で高島を起点とし、アイルランドを終点としたことから、両地は交流を続けており、それを記念して造られた<たかしまアイルランド交流館 びれっじ>には、アイルランドの特産品を展示・販売するアイルランド館や、アイリッシュ・パブなどがあるとのことでした。そして、その近くにはガリバー青少年旅行村とアイリッシュパークという施設もあるとのことで、楽しみにして行きました。高島の駅前ではガリバー像が迎えてくれて、雰囲気たっぷり。ところが、びれっじに行ってみると、アイルランド館もパブも閉鎖されてしまっていて、がっくり。びれっじ内のほかの館に、アイルランド館で展示されていたらしいものが少し残っているだけでした。古い商家を改装して造ったという、びれっじの建物だけ楽しんで帰りました。その日は雨でしたが、せっかくここまで来たのだからと、びれっじでもらった地図を頼りにアイリッシュパークまで歩いていくと、広がる田んぼの向こうに立派な建物が。パークというからには公園か庭園のようなものを想像して行ったのですが、なんとそこは生涯学習センターでした。見学できるようなものはなさそうで、またがっくり。でも、あとで調べたところによると、このホールの屋根に配された釣鐘はアイルランドから寄贈されたもので、ホールの中にはアイルランドの地形と旧高島町の地形をかたどったアイリッシュ・ガーデンがあり、アイルランド国花のシャムロックも植えられているのだとか。見られなくて残念でした。アイルランド館とパブが復活してくれれば、高島にもまた行きたいと思うのですが……。
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今日はぽかぽか陽気の中、宝塚ガーデンフィールズへ行ってきました。宝塚へは1月にも行って、ガーデンフィールズの前を通ったのですが、冬だったので花が少ないかなと思い、春を待つことにして帰ってきたのでした。宝塚ガーデンフィールズは、宝塚ファミリーランドの跡地に造られた施設で、外から見るとそれほど大きく感じませんが、中に入ってみると、その広さにびっくり。ペット・パークやレストランなどもありますが、私の目当ては、英国風ナチュラル庭園シーズンズ。英国人のガーデンデザイナー、ポール・スミザー氏の手によるこの庭園は、「街の中で季節を味わう」というコンセプトのとおり、どの季節に訪れても楽しめるように花の種類が工夫されていました(これなら冬も行けばよかった……)。ちょうど今はバラが見ごろ。温室やハーブ・ガーデンなどを見て、モッコウバラのブリッジを渡り、シークレット・ローズ・ガーデンに入ると、さまざまな種類のバラが咲き誇っていました。
濃いピンク色がかわいい‘アンジェラ’、さわやかな山吹色の‘グラハム・トーマス’、アーチを飾る純白の‘アルベリック・バルビエ’、ピンクに白い絞りが入った珍しい花色のロサ・ガリカ‘ベルシコロールなどなど。一度にこれほどたくさんの美しいバラが見られるのは至福の時。開催中の「フラワー&ローズショー」の一環として、隣の屋外ステージではジャズが演奏され、さらに雰囲気を盛り上げていました。英国では「庭は見るだけでなく、そこに滞在して楽しむためのもの」と考えられていますが、シーズンズではそのとおり、あちらこちらにベンチや休憩できる場所が設けられていて、ゆっくりと楽しむことができるようになっていました。今度はまた違う季節に行ってみたいものです。
さわやかなお天気に誘われ、先日の休日は日帰りでどこかへ出かけようということになり、滋賀の長浜に行ってきました。長浜を選んだ理由は、「黒壁スクエア」に行ってみたかったからです。そこは、明治時代に銀行として造られた黒漆喰の建物を改築した「黒壁一號館・黒壁ガラス館」を中心に、約30店が軒を連ねている場所。ガラス製品や和のアンティークのほかに、英国アンティークのお店もあるとのことで、「早く見にいらっしゃ~い」というオーラが私を引きつけるのでした。一號館から順番にまわって、ようやく「黒壁二十六號館・アンティークギャラリー倫敦」にたどり着くと、店先にはユニオンジャックが掲げられ、売り物の椅子や家具が所狭しと並べられて、私たちを出迎えてくれます。建物は、昭和10年に建築された洋館を改築したものだそうで、入口を入ってすぐのところには喫茶スペースがあり、紳士風のおじさま方がミルクティーと会話を楽しんでおられました。1階には家具のほかにも小物類やランプシェード、食器などが置いてあり、値段もお手ごろ。2階に上がると、家具がびっしり! 遠い英国から運ばれてきた家具たちがずらりと並んでいるさまは圧巻でした。どの家具もシンプルながら、どっしりとしていて、使い込まれたいい味が出ていて、和風の部屋にも似合いそう。壁に掛けられているステンドグラスの窓の柔らかな輝きも素敵でした。私の横にいらした数人のグループのお客さんも、とてもいい雰囲気の方々で。革ジャンに革パンツのバイクライダーふうの格好なのだけれど、とても落ち着いた物腰で、素敵に年齢を重ねてこられたことがうかがえる方々でした。なんだか店内は大人の雰囲気で、日常と離れた空間に迷い込んだような気分。それがとても楽しかったです。このお店では1カ月ごとに企画・展示会が催されているそうなので、ぜひまたそのときに訪れてみたいものです。
Item148でご紹介した虹の郷のマーガレットというお店は、ショートブレッドの品揃えが豊富。ピーターラビットのものやイギリス以外の国のものも置いてありましたが、中でも心引かれたのはWalker'sのシリーズ。ほかのお店では見たことのないフレーバーのものまでありました。いくつか購入したうち、いちばん気に入ったのは、このアーモンド・ショートブレッド。サクサクの生地にアーモンドの香ばしさが漂って、二重のおいしさが味わえました。もうひとつ、ミントに心引かれてTAVENERSのCARA MINTSというドロップを買ってみたら、これが大正解。最初はミントのさわやかな味が口に広がって、そのあとカラメルの甘みがじわーっと。これがとても不思議な感じなんです。しつこい味ではないので、ひとつ、またひとつと手が伸びてしまいます。すっかり病みつき。ショートブレッドもドロップも、もうなくなってしまったので、また近所で買えるところを探さなくては。
イギリス村の中でおもしろかったのは、トーイミュージアム。イギリスのアンティークなおもちゃやテディベアたちが、ずらりと並んでいました。入口のところに立っているマネキンさんは、ちょっと怖い気がしましたけどね(笑)。古いコリントゲームや、不思議の国のアリスのチェスセットなど、ひとつひとつ見ていると時間を忘れてしまいそうでした。おなかがすいたら、イギリス村の中にあるレストランかカフェへ。洋食レストランのメイフラワーは、イギリスふうのメニューはなくて残念ですが、建物の雰囲気は素敵。建物の裏手に回ると、ハンプティ・ダンプティのいるAlice Placeがあるので、そちらを見るのもお忘れなく。ペニーレーンは、ロンドンバスを改造したファーストフードのお店。店内にはビートルズの曲が流れていて、二階の席で食べることもできます。これでメニューにフィッシュ&チップスがあれば、言うことないのだけれど。マーガレットは、ヨーロッパの輸入品のお店。ショートブレッドの品揃えが豊富で、シンブルなどもおもしろいものがありました。このお店に併設されている喫茶コーナーではスコーンがいただけます。Item40でご紹介したスコーンとよく似ていて、おいしかったのですが、でも、でも。クロテッドクリームとジャムではなくて、フルーツソースだったのが残念。紅茶も、ウェッジウッドのカップに入っているのはよかったのですが、ミルクがスジャータで……。Walker'sのショートブレッドがついていたのはうれしかったのですが。イギリス村は、せっかくいい雰囲気の場所なので、食べ物をもう少し工夫されるといいのに。 そうすれば、それを目当てに出かけていくお客さんも増えるのではないかしら。
東京ディズニーランドとほぼ同じ広さの虹の郷には、イギリス村のほかにも日本庭園や匠の村、伊豆の村、カナダ村などの見どころがあり、それらを手早く回るには、アンティークバスのロムニーバスを利用するのが便利。運転手さんがガイドをしてくださるのもうれしい。私たちが乗ったのはこのブリタニア号ですが、これに似た形で赤と白のツートンカラーのマスコット号というのと、赤いダブルデッカー型のブライトン号というのもあるそうです。また、イギリス村とカナダ村を結ぶロムニー鉄道というのも利用できます。これは15インチゲージ鉄道と呼ばれるもので、線路の幅が15インチ(約38センチ)しかない、小さな小さな鉄道です。イギリスのロムニー・ハイス・アンド・ディムチャーチ鉄道とレイブングラス・アンド・エスクデール鉄道の二社の協力を得て、それをこの虹の郷で再現したのだそうです。ここでは全部で4種類の機関車が走っているそうですが、私たちが乗ったのはワインレッドのジョン・サウスランドII号(『世界の車窓から』ふうに撮ってみました)。駅舎も風情たっぷりです。車内は、二人並んで座ると横幅いっぱい、頭が天井につかえそうなほどの小ささ。これが現在のイギリスでも公共の鉄道として走っているというからビックリです。イギリス村の中にある15インチゲージレイルウェイミュージアムでは、蒸気機関車の歴史などの展示のほかに、機関車の整備風景も見学できるようになっています。
GWに伊豆へ行ってきました。「伊豆かどこかのひなびた温泉で、の~んびりしたい」という主人の声から始まったこの旅でしたが、伊豆へ行くのなら、ここへ行かなきゃと、前から興味があった虹の郷へ主人を引っぱっていきました。だって、虹の郷にはイギリス村があるのです。村の中にはチューダー様式の家が建ち並び、まるで中世の町に迷い込んだよう。雨女の私が呼んだ雨で道は濡れ、空は灰色で、ますますイギリスの雰囲気が出ておりました(負け惜しみ)。入口を入ってすぐのところに、イギリスのドレスを着て記念撮影というコーナーがありましたが、これはちょっと遠慮しておいて、奥へ。ちょうど花や緑がきれいな時期で、村の中には色とりどりの花が咲き誇り、中でも、ユニオンジャックをかたどった花壇が印象的でした。イギリス村と別のゾーンにあるフェアリーガーデン内のロイヤル・ローズ・ガーデンでは、もうすぐローズ・フェスタが開かれるそうで、それには少し早かったのが残念でしたが、ほかの花々が目を楽しませてくれました。まるでネズミみたいに、村の中を何度もくるくると回ってしまった私でした。
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